華やかで軽やかなワルツ
「華麗なる大円舞曲」変ホ長調作品18は、とても華やかな作品です。
ウィーンの貴族たちが贅を尽くした大きなホールで優雅に踊る舞踏会。
そこでひときわ美しい娘が軽やかに踊る様子が目に浮かびます。
ショパンが発表した一番最初のワルツですが、すごい完成度です。(出版が一番最初なだけで、一番最初に書いたワルツではないそうですが)
もっともショパン本人は当時のウィーンの流行に迎合しただけで、自分の本来の作風ではないと感じていたそうです。
ビジネスのために書いた作品ということですか・・・・
それでも私たちにとっては、別世界に連れていってくれる素晴らしい作品であることに変わりありません。
「華麗なる大円舞曲」のyoutube動画集
横内愛弓さんの演奏
色々な曲の動画で検索上位に上がってる演奏家の方です。
いつももう少しカジュアルで、癒し系の雰囲気ですが、ここではいかにも演奏会風のいでたちで、テンポは速めに軽やかに弾いておられます。
フジコ・ヘミングさんの演奏
若い頃に不運が重なり、中高年で開花した不遇の天才ピアニストとして有名な方です。
テンポがかなりゆっくりで穏やかで重厚な感じがします。
あの時代の雰囲気を伝えるワルツのありかたはこういう演奏なのかもしれませんね。